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もう!また食べ物ぐちゃぐちゃにして!!
毎回毎回、片付けが大変…
子どもの食事の悩みで最も多い『遊び食べ』*
子どもの遊び食べの原因と対策をまとめました。
- 栄養士
- 食育実践中
- 6歳・5歳・3歳の子育て母ちゃん
この記事でわかること
- 子どもが食事のときに遊んでしまう理由は?
- 遊び食べをやめさせたい
- 遊び食べにイライラ…。対策を知りたい!
- 遊び食べ、いつまで続く?
遊び食べとは?
明確な定義はありませんが、
- 食器の中の食べ物を手でこねる
- 食べ物を床に落とす
- 食器を叩く
- 口に入れたり出したりする
- 食事中に歩き回る
- 食べ物をコップの中に入れる
など、大人から見ると遊んでいるように見える行為のこと。
親としては、
- 毎回、片付けが大変
- 食べ物を粗末にして欲しくない
- やめさせなくちゃ!
など感じるところですよね。
しかし、『遊び食べ』は子どもにとっては大切な成長過程。
大人から見ると『遊び』に見える行動も、
子どもにとっては、自分でやってみる『学習』のひとつです。
頭ごなしに叱ったり、過剰な反応をしたりすると、
遊び食べが長引くケースもあるため、注意が必要です。
子どもが遊び食べをする4つの理由と対策
遊び食べは子どもの学習!
主な原因は、子どもの『探索行動』。
- 自分の手で触って感触を確かめている
- 落としたらどうなる?ママが拾ってくれた!
- どんな音が出るかな?
- 食感や舌触りを楽しんでいる
決して、ママ・パパを怒らせようとしてやっているわけではなく、
興味のあることを、実践・実験しているという段階。
子どもが興味を持ったことを、頭ごなしに叱ってしまってはもったいないです。
食事とは別のことで、子どもの『やってみたい!』『どうなるかな?』
という気持ちを満たしてあげると、次第に落ち着きます。
手でこねたい!
→ごはんの代わりに、ねんどをこねてみよう!
コップの中身を出してみたい!
→お風呂におもちゃのコップを持っていってジャーしてみよう!
スプーンで机を叩きたい!
→ラップの芯などで、空き箱や空き缶を叩いてみよう!
やりたいことが『混ぜたい』『つぶしたい』『注ぎたい』など、
料理を作る過程でできそうなことがあれば、お手伝いとしてやらせてあげるのもオススメです。
子どもの集中力は続く時間が短い
食事に飽きてしまうと、遊び始める原因に。
子どもの集中力が継続する時間はとても短く、
(年齢×1分、もしくは年齢+1分)
3歳 3~4分
4歳 4~5分
5歳 5〜6分
という計算です。*
短時間で、食事に集中できる環境を作ってあげることが大切です。
時間を決めて切り上げる
おもちゃを片付ける
大人も一緒に座って食べる
テレビなどは消す
テレビを消す・おもちゃは片付けるなど、他のことに意識がいかないようにします。
ママやパパは食器を用意したり、忘れていたお茶を取りに行ったり、バタバタしがちですが、
大人が席を立つと、子どもも席を立ちたくなったり、集中が切れてしまったりすることも。
大人も席について、みんなで座って食べる習慣ができると、子どもの集中も続きやすくなります。
おなかが空いていない
おなかが空いていないことも遊んでしまう原因の一つに。
大人も、食欲がないときにご飯を出されても、
食べる気にならなかったり、他のことが気になったりしますよね。
食事の時間に、おなかが空くように調整することが大切です。
適度に体を動かして遊ぶ
おやつは時間を決めて食べさせる
おやつの内容や量を見直す
大人の注意をひきたい
スプーンを落としたら、ママが拾ってくれた!
食べ物を落とすと、誰か大人が反応してくれる!
など、大人の気を引きたくて遊び食べを繰り返すことも。
遊び食べに対して過剰な反応はしない
落としたものは、まとめて最後に片付ける
食べ物で遊んではいけない理由をしっかり伝える
大人が過度に反応すると「ママが面白がってる!」など、うれしくて繰り返してしまうこともあるため、
毅然とした態度で対応するようにしましょう。
食べ物で遊んではいけない理由を繰り返し伝えることも大切です。
【子どもの食べ残し】食べる?捨てる?|食べ残しを減らす方法3選遊び食べ|いつまで続く?
子どもの遊び食べは、2歳代がピークで4歳にかけて次第に減少します。
成長の過程とはいえ、食べ物をおもちゃにしないことは、マナーとして身につけてほしいこと。
子どもの気持ちに寄り添いつつも、食べ物で遊んではいけない理由を繰り返し伝えることが大切です。
「落とすと食べられなくなっちゃうから、食べ物は落としたらだめだよ。」
など、理由を明確に伝えるようにしましょう。
子どもの遊び食べ|イライラ解消アイテム3選
『遊び食べは子どもの成長過程!自然なことだから大丈夫!』
とはいうものの、やはり散らかった食事を片付けるのは大変。
そこで役立つ、ママのイライラを解消してくれるアイテムをご紹介します。
お食事エプロン
食事をこぼしても、受け皿になってくれるポケット付きのものや
袖まで隠れるタイプのものも。
丸洗いできるタイプのものが便利です。
お食事マット
こちらは、テーブルに密着させて使うお食事マットも受け皿付き。
シリコン製なので、器も滑りにくくなります。
食洗機で洗えるのもうれしいポイント。
レジャーシート
レジャーシートを敷いておけば、こぼれてもさっと拭けるため
お掃除の手間も軽減します。
遊び食べ|まとめ
大人には『遊び』に見える食事のときの行動も、
子どもにとっては大切な『成長の過程』。
ずっと続くわけではなく、
2歳をピークに4歳にかけて落ち着いていきます。
- 食べ物以外で、「やりたい!」を実践できる遊びをする
- 時間を決めて集中して食べられる環境を作る
- しっかり遊んでおなかを空かせる
- 遊び食べに対して過剰に反応しない
- お食事エプロンなどを上手に活用する
など、子どもの気持ちに寄り添いあたたかく見守りつつ、
長い目で見て、徐々に食事のマナーを身につけていけるといいですね。
*平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要|厚生労働省
*子どもの集中力はいつまで続く?集中力を高めるコツとは|学研教室