幼稚園や子ども園など、集団生活がはじまると風邪をひくことも増えがち。
私自身が3人の子どもの子育て中ですが、いざ風邪をひいたときに
- 食べやすいごはん
- 風邪のときに食事で注意すること
- 栄養の摂れる食事
など、症状別にひとめで分かったら助かるのに…と思った経験があります。
子どもが風邪ひくと親も病院へ連れて行ったり
看病に追われたりで大変。
・子どもが風邪のとき、どんなごはんを作ればいいの?
・具合が悪いときの食事で注意するポイントは?
・風邪のときにおすすめの栄養のある食べ物は?
3兄弟子育て中で栄養士の私が
わかりやすく解説します!!
ひと口に『風邪』と言っても、症状はさまざま。
発熱だけなのか、ぐったりしているのか、せきが出るのか…。
具合が悪いときの食事で抑えておきたいポイントを
症状別にまとめました!
風邪をひいたときの食事のきほん
主治医からの指示が優先
前提として主治医の先生から食事の指示がある場合は
その主治医の先生の判断に従うようにしてください。
水分をこまめに補給する
食事を無理に食べさせることはしなくても大丈夫ですが、
現在進行形で吐き気がある場合以外は、こまめな水分補給はきほん。
汗をかいたり下痢をしたりすると水分以外にも
塩分もエネルギーも消費してしまうので、
幼児用のイオン飲料などで補給しましょう。
胃の負担が少ないものを選ぶ
脂っこいものや食物繊維が多いものは消化の負担になります。
風邪をひいているときは消化機能も落ちていると考え、
おじやや煮込みうどんなど消化に良いものがおすすめ。
食欲があまりないときはゼリーやプリンなどの食べやすいものを
様子を見ながら食べさせてあげましょう。
カラダを治すための栄養『たんぱく質』を取り入れる
病気とたたかう抗体はたんぱく質から作られます。
そのため、おかゆオンリーではなくたんぱく質も取り入れた食事がベスト。
たまご・豆腐・白身魚・鶏ささみなど低脂肪のものがおすすめ。
熱が出たとき
食欲がない場合
食欲がない場合でも水分補給は大切です。
発熱すると汗をかくので、あわせて塩分や糖分も摂りましょう。
少しずつでもいいので、お子さんが口にできそうなものを
様子をみながら食べさせてあげましょう。
幼児用イオン飲料、みそ汁の上澄みなど
食欲がある場合
食欲がある場合は普段と同じような食事でOK。
ただ、消化吸収に負担がかからないように
脂っこい食事は避けるのが無難です。
たんぱく質を加えると栄養価がアップするので、
「おかゆだけ」よりもたんぱく質を取り入れた食事がおすすめ。
おすすめ
- 玉子おじや
- 鶏ささみ入り雑炊
避けたほうがよいもの
- 脂っこいもの(脂身の多い肉、揚げ物)
せきが出るとき
こまめに水分補給をしてのどの粘膜を湿らせてあげるとラクになります。
はちみつも、のどの粘膜を保湿してくれる効果あり◎
はちみつ(必ず1歳を過ぎてから与えましょう)
のどが痛いとき
せきが出るときと同じように、こまめに水分補給を。
酸味・塩気の強いもの、熱すぎるものなど
のどを刺激するものは避けましょう。
スープなども冷ましてから飲ませてあげるとよいです。
少しとろみをつけると食べやすさがアップ。
やわらかくて食べやすいものがおすすめです。
おすすめ
- 冷ました野菜スープ
- 豆腐
- プリンやゼリーなど
避けたほうがよいもの
- 酸味のあるもの(柑橘、トマトスープ)
- 塩気の強いもの
- 熱すぎるもの
嘔吐したとき
吐き気がある場合
吐き気があるときは食べ物は食べさせず
吐き気が落ち着いてきたら少しずつ水分を摂りましょう。
湯ざまし
幼児用イオン飲料
(大人用のものは糖分が多く消化に負担がかかる可能性もあるため
ここでは幼児用と記載しています。)
吐き気が落ち着いたら
食べ始めは胃に負担がかからない食べ物を
様子をみながら少しずつ食べさせます。
おかゆや、長めに煮たうどんなどの炭水化物を中心に
食べられそうなら野菜やたんぱく質も少しずつ取り入れます。
生の野菜や脂身の多い肉・魚は胃への負担となるため
野菜は加熱する、肉・魚は脂身の少ないものを選びましょう。
おすすめ
- 具入りにゅうめん・うどんなど
- 豆腐や鶏ささみ、白身魚(たらなど)
- 茶碗蒸し
- すりりんごなど
避けたほうがよいもの
- 脂っこいもの(脂身の多い肉、揚げ物)
- 酸味の強いもの(柑橘、ヨーグルト)
- 食物繊維の多いもの(ごぼう、きのこ)
下痢のとき
風邪が原因の下痢の場合、こまめな水分補給が基本です。
おかゆやうどんなど、やわらかくて消化のいいものから食べさせ
症状が落ち着いてきたら卵・白身魚・豆腐などのたんぱく質をプラスします。
おすすめ
- おかゆやうどんなど
- 豆腐、鶏ささみ、白身魚、たまご
避けたほうがよいもの
- 食物繊維の多いもの(きのこ、ごぼう)
- 脂っこいもの(脂身の多い肉、揚げ物)
まとめ|風邪をひいたときの食事
この記事では、風邪をひいたときの食事について症状別に解説してきました。
・主治医の判断が優先
・こまめな水分補給がきほん
・消化の良いものを選ぶ
・必要な栄養素は『たんぱく質』
からだが弱っていて胃のはたらきがイマイチなときでも
吐き気がある場合以外は、水分を補給するのがキホン。
あとは、子どもの体調や食欲をみながら
消化の良いものを食べさせてあげるとよいです。
食べられそうであれば、おかゆだけでなく
たんぱく質も摂るとからだの回復につながります。
子どもの様子をみながら食べさせよう!